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ボス・ベイビーのhirogonのレビュー・感想・評価

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)
3.8
適度に笑って楽しむのにはうってつけの映画です。
小さい子供さんから大人も楽しめるので、家族鑑賞には最適。

ベイビー社のミッションを託されてテンプルトン家に産まれてきたボス・ベイビーと兄ティム(7歳)のお話。
吹替は、ボス・ベイビーにムロツヨシさん、ティムに芳根京子さん、他に山寺宏一さんや宮野真守さんたち。声優陣のキャスティングも面白い!

背景として抑えておく必要がある映画の基本設定は、
・赤ちゃんの供給をしているのは”ベイビー社”という組織(地上の組織ではなく天上界の組織)
・ベイビー社の経営を担っているのは、大人の心を持った赤ちゃんたち
・外見は赤ちゃん・心は大人という状態を維持するには、”スペシャルミルク”を定期的に飲み続ける必要がある
・スペシャルミルクの摂取が滞ると、素の赤ちゃん状態に戻る時間が不定期に発生し始める
(スペシャルミルクを全く飲まなくなると、普通の赤ちゃんとして成長していく)
・最近、わんこが親の愛を占める割合が増大していて、ベイビー社は、経営的な危機感を感じている
・そこで、赤ちゃんへの親の愛を回復すべく、ベイビー社から地上に派遣されたのが、経営スタッフのボス・ベイビー

まず、”スーツを着た赤ちゃん”という設定に、ティム以外の誰もおかしいと思わないところから面白い!
冒頭から、「この映画はこんな設定と描写を笑う映画ですよ~」とメッセージを送られている感じですね。

ボス・ベイビーとティムや両親テッド&ジャニスとのやりとり、
ボス・ベイビーと同様のミッションを担っている他のベイビーたちとのやりとり、等なかなか笑えます。
ボス・ベイビーたちの赤ちゃんミッション会議は、とぼけた会話とティムとのドタバタがツボでした(笑)
やっぱり、赤ちゃんの破壊力は侮れません!

始めは敵対していたボス・ベイビーとティムですが、ボスがティムをベイビー社に連れていったことで、ティムもボスの立場を理解するようになります。
ボス・ベイビーの重要なミッションは、ワンワン社の”フォーエバーわんこ計画”の阻止!
フォーエバーわんこは、永遠に子犬のまま!ベイビー社にとっては放っておけない計画でした。
ティムのお父さんがワンワン社の社員であることを利用して、二人はワンワン社への内部潜入を図る。

ボス・ベイビーとティムに他のベイビーたちを交えたミッション遂行のための活動がテンポよく展開して笑いを誘います。

ワンワン社の社長フランシス・フランシスの秘密。
ボス・ベイビーのミッションは無事完了するのか?
そして、ボス・ベイビーとティムのその後は?
ラストの描き方も好きです。

期待度は高くはなかったですが、気持ち良く笑わせて貰いました。
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