半変人のお調子者

ブリッジ・オブ・スパイの半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.8
冷戦時代、アメリカとソ連のスパイ交換交渉に挑んだ民間人の話。

立場は全く違うのに、お互いの信念で繋がり合うドノヴァンとアベルの友情が熱いし、その信念が大国同士の腹黒い思惑に打ち勝っていく様は実に痛快。

不安はないのかと事あるごとに聞くドノヴァンに、役に立つか?と毎度答えるアベル。その完璧な合理主義に思わず圧倒されてしまう。

アベルが妻を語るシーンをそれとなく入れて、その後"アベルの家族"が出てきた時に、あっ絶対偽物だ!と分かる所が上手いし、重たい話の中にエアポケットのように笑い所を入れてくる構成が見やすくて良かった。
ほんの少し距離を空けて座り直すドノヴァン笑笑

序盤、裁判での全員起立!からの学校などのシーン繋ぎの上手さには思わず唸る。流石映画神男…

映画評価基準

この映画が好きか 10
没入感 10
脚本 10
演出 10
映像 10
キャスト 10
音楽 9
余韻 10
おすすめ度 9
何度も観たくなるか 9

計97点