大西洋上を漂流していたところを救助されたケイト。
同じ頃、身元不明の男性の死体が打ち上げられ、ケイトと一緒にヨットで海へ出ていた夫を彼女が殺したのではないかという疑惑が掛かる。
別居中だった夫の発案で、幼い娘を連れてアフリカへ向かうクルージングに出た彼女たちに一体何が起きたのか?
救命いかだで21日間漂流し夫と娘を亡くしたルイス・ロンゴの実話をヒントにした映画。
当然、『オープン・ウォーター』シリーズではありません。
あらすじを見る限り何かありそうだったけど、実際は遭難しただけのお話でした。
サメに食べられるとかではなく、どちらかというとより現実的な恐怖。
最初に娘と夫が死亡して自分が生き残り病院に搬送される所から始まります。
ぶっちゃけ凄く地味。
一向に盛り上がらない展開で、ただ海で船が難破し夫と娘を亡くしてしまうまでの展開を長々と語っているだけ。
取り調べと回想の繰り返し。
遭難のシーンが主体ならそれなりに見られたんでしょうけど、尋問がメインじゃ面白く無いです。
しかも話が平坦すぎて眠気を誘う。
もう実話でもフィクションでもどちらでも良くなってくる。
ただし実話としては呆れる話。
まず旦那が知能障害級の馬鹿。
母親がその馬鹿旦那に着いて行く底なしの馬鹿。
可哀想だがろくでなしに関わると酷い目に遭うと言う感じで、自業自得に近いものがありました。
まぁ、夫婦間のギスギスした心理状態はスリリングといえばスリリングですけど。
正直、回想とリアルを交互に上手く描ければ面白い作品になったと思いますが、 主人公の母親とか弁護士とか余計な人物が登場しとっちらかして、うまくやれてない作品って感じでした。