Punisher田中

フランケンウィニーのPunisher田中のレビュー・感想・評価

フランケンウィニー(1984年製作の映画)
3.9
ヴィクターは愛する犬・スパーキーを事故によって失ったことで失意に陥っていた。
そこでヴィクターはある手段を思いつく。
「雷でウィニーを生き返らせることができないか」と...

かなり濃密な24分を過ごせるショートムービー。
この24分間の中を喜怒哀楽のジェットコースターが延々と駆け巡る展開の忙しなさと作品を彩る造形物の凄みが愛くるしいスパーキーとともジワジワと押し寄せてくる。
これが80年代なのか...?!かなり鑑賞者へ気を遣ったカメラワークとモデルとなったフランケンシュタインへのオマージュが実に良い味と親しみやすさを抱かせる。
ティム・バートン制作ということもあってか物の造形が良かった、シザーハンズを思わせる可愛らしい住宅街やお墓、愛犬スパーキーを生き返らせるための装置やその仕組み。
何より驚いたのは生き物のことわりを超えた歪な存在に対しての愛。
歪だから、ありえないから、不気味だから悪にするのではなくて、歪さそのままを愛するエンディングがとても好きだった。
CGアニメ版も観てみようかな...!