ある日、空からややこしそうなジジイが隣の家に降ってきて…って話なら、「グラン・トリノ」のほうがよっぽどよかった。
エンディングのボブ・ディラン「shelter from the storm」の曲に「すべては未解決」みたいな歌詞がありましたが、観客から突っ込まれる前に自分で言っときますみたいな言い訳っぽく感じました。
と言うのも一見、「あ~、ええ話やったなぁ」と思わせておいて、よく考えるとヴィンセントが抱えてる問題は何一つ解決されてないという消化不良感。これは「スリービルボード」で「そこで終わるんかい!」という、いい意味でのブツ切りエンディングとはまったく種類が違うように思います。
ところでナオミ・ワッツは不思議な女優さんで、いい意味で個性がまったくないというか、毎回出る映画に完全同化するのでナオミ・ワッツだとなかなか気づきません。
2018.6.11