「”3”の終わりを覆す意味」
ピクサー・ディズニーの大ヒットシリーズ9年振りの新作。ジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。
私的には前作で綺麗に終わったと思ってただけに、この続編自体がサプライズなんだが、見終わった後に賛否両論が吹き荒れる理由が分かった。コレは”3”の終わり方をわざわざ覆してまで作った理由が見当たらない人がいるのも分かる。
ただ自分はコレはコレでありなんじゃないかと感じたよ。ウッディが家族を大切にするキャラなのは分かってるし、それを変えてまでああいう行動を取ったことに最初は自分も例外なく首を捻ったが、よくよく振り返るとボーへの憧れや言われたコトを吟味すると、そういう流れになっても理不尽じゃないぐらいの描き方はしてると思った。むしろ仲間達のアッサリ感のが疑問に感じる。
自分としては1番の不満はラストじゃなく、新キャラが大量発生したが為にレックスやポテトボーイなどお馴染みのおもちゃ達が完全に空気になっているのがダメだったわ。新キャラを活躍させたいのならいっそのこと仕切り直して新シリーズにしたら良かったのに。
あと子供も含めた人間たちの描き方がなんかちょっとヘイト溜める描き方なのもどうなんだコレ。前作までの満遍なくおもちゃを大切にするアンディみたいな子供がいない。ボニーもフォーキーだけを大切にしてその他はどうでも良いみたいな感じだし、ギャビーのエピソードに至っては可哀想過ぎるだろ。現実を考えればこんなコトは日常茶飯事なのは分かるが、あくまでディズニーの名前を背負ってるならそこはヘイトを溜めるべきでは無いんじゃないか。少なくとも前3作はそこがキチンと出来ていた。
トイストーリーの看板をしょって立つには力不足過ぎた印象がある。前作の終わりからわざわざ新作を作ったからには、もうちょっと愛に溢れる作りにして欲しかった。
