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ソー:ラブ&サンダーのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
2.5
「幾千の神々大集合」

MCUアベンジャーズの1人であるソーシリーズの4作目。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とともに宇宙へ旅立ったソーのその後を描く。監督は3作目に続きタイカ・ワイティティ。

いきなりワケ分からん砂漠から始まって何かと思ったら、次は神殺しか。確かに今まで出てなかったのが不思議であるが、この神殺しキャラ・ゴアの境遇がしんど過ぎてこんなクソみたいな神々なら殺しても良いんじゃないかと思っちゃうオレは少数派だろうか。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと別れたソーとコーグの前に現れたのは、2作目以来の登場のソーの元カノ・ジェーンだった。予告でも散々煽ってた今作の一つの目玉が、ジェーンのソー化。かつての元恋人が、ムジョルニアを片手にバタバタとアクションする様は単純にカッコイイ。

しかし今作が賛否両論になってる理由も分かる。再登場したジェーンがいきなりガンのステージ4になってる現状に戸惑いを覚えたし、なんかその重さを打ち消すかのような笑いをそこかしこに入れてるギャップに付いていけなかった。明らかに切羽詰まってる危機なのに、なんか余裕ぶっこいてる感じがするんだよな。スケールがめちゃめちゃデカい割にはやってることはこじんまりとした印象。ゴアもあの程度の説得で応じるのかと思ったし。

んで死んだらヴァルハラに行くっていうアスガルドの定説を、最後のエンドロールで見せるのはどうなんだ。何かあったらこの死後の世界設定まで使うつもりだろ。ただでさえ今MCUはマルチバースやらなんやらやってんのに死後の世界まで絡んできたらもう何でもありじゃん。ヴァルハラはそういう世界があるんだよ、ぐらいに止めておいて欲しかった。

というわけで、この軽さを受け入れられるかどうかで賛否が分かれそう。ちょっと自分はイマイチこの軽さは受け入れられなかったかな。タイカ・ワイティティ節はMCUには合わないんじゃないかねえ。

個人的にはソーシリーズはもうここらで終わっても良いんじゃないかと思ったが、エンドロールを見る限り、まだまだ続きそう。冒頭でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々を久しぶりに見たんでそこはテンション上がった。早く3作目が見たい。