「史上最悪の銀行強盗」
「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督作品。2005年製作のデンマーク映画「25ミニッツ」のリメイク。銀行強盗で逃走中に奪った車が患者を乗せた救急車だったとかいう話。
ありそうでなかった設定。銀行強盗で逃走するも弟のウィルは基本殺さない主義で、たまたま撃ってしまった警官を救急してる最中に救急車を奪って逃走すると、冷静に考えたらトンデモな物語だけどアクションとカースタントでありかもと思わせる緊張感。
兄が弟と違って基本イカレてるのも面白い。37回も銀行強盗してて良く捕まってないしその金あれば別に暮らせるだろ。この兄と弟の対比も見所。この兄がサイコでイカれてるんだけど弟思いの場面があるのがまた人情味を出してて上手い。救命士の患者救急と銀行強盗との板挟み加減もハラハラしてて良い。
でもやっぱりこのテの映画で2時間弱の尺は長いな。いつまでも捕まえきらない警察の無能さが浮き彫りになる。特に部下やFBIに指示出してる赤服のボスがやってることが裏手裏手になってるのにいつまでもエラそうにしてるのがダメ。しかも任務中にチートス食ってるし。自分が連れてきた犬も部下に家に送っとけとか何様過ぎる。
ツッコミどころも流石マイケル・ベイだけあって結構あるし。特に手術すらやったことがない救命士が揺れる車の中で最高難度の手術を成功させるなんていやいや、と思った。てかこの撃たれた警官生命力あり過ぎだろ。カメラワークもグルグルなり過ぎて何やってるのか分からん場面も多々。
勢い重視な作風で力業でゴリ押しみたいな映画だが、設定の斬新さもあり面白かった。
