「あのこは貴族」の岨手由貴子監督の
商業映画デビュー作品です。
女性監督、苦手な方多いですが、
ファンになりました✨
「花束みたいな～」や「ちょっと思い出しただけ」のような別れた2人の軌跡の
逆軸とも言える倦怠期の気だるいカップルが思いがけない妊娠をきっかけに「夫婦」｢家族」になっていく過程を描いています。
「私の人生にドラマチックな事は起こらない｣と半ば達観してる緑と
本当にその辺にたくさん居そうな、笑
穏やかだけど、押しが弱くて
捉えどころのない真生のカップルの
周辺が、にやにやしてしまうほどリアルです。
情熱的な恋愛とはほど遠い相手の
ルーツや育った環境に触れること、
想定外の展開で戸惑ったり、不安になったり、ちょっと後ろめたいことをしてみたり、そんな日々を重ねて夫婦や家族になる準備をする2人がとても愛おしいです。
ラストの白無垢姿の緑が真生に
向ける視線がとても美しくて
尊くて全てを物語っているように
感じました。
グッドストライプス＝素晴らしき平行線。
なんとも的をえてるタイトル。
脚本もオリジナルで唸らせるセリフがたくさん！
「尊重するなんておしゃれな会話するなら死んだ方がマシ」
緑の実家のお姉ちゃんのエグさが
これまた良いスパイス。
