実に良かった。
ラブソングは愛が成就するまでが旬でそれ以外は題材になりにくいという話を何かでよんだけど、そんな季節を取り上げた、すごく温かみのあるラブストーリーだった。
倦怠期のカップルが子どもを授かり、消極的に結婚へと向かう中、お互いの背景や溢れ出てくる思い遣り、愛情を感じていくやり取りがとても可愛く、また直近でみた海のふたですごく可愛らしかった菊池亜希子さんが本作でもとても魅力的で存分に楽しめた。
誰が名付けたゴールイン。
突き抜けていくような情熱的な愛情は陰りをみせてはいたけれど、漸近線に向かうように、果てしなくてそれでも幸せな日常にずっと辿り着きそうな、不器用な二人の恋物語はきっとまた観たくなるとおもった。
決して交わりもしなければ遠ざかりもしないストライプス、恋愛を昇華させたものがこの世にあるのなら、そんなものかもしれやいなぁと、しみじみと思ったりもした。
別に恋が愛に変わるとかそんな崇高な出来事ではないんだろうけど、恋愛が何ものかに変わっていたことを、二人の清々しい表情から読み取れるようで、気持ちのいいラストだった。
偶然にも明日ライブを観に行くsugarmeちゃんも出演！音楽もリトル・フォレスト担当の宮内優里さん、その他にorganicstereoなどラリーレーベル一色、個人的には二倍楽しめた。
