いい加減、目を覚まさなきゃなと思う。
映画, 小説, アニメ, ゲームなど… 悪と戦うヒーローに自分を重ねては その痛快さに酔い痴れるのに、それが現実世界だと尻込みしちゃう。
すごく構成が巧く、私のキャパを超える専門知識や国防問題だけど、リンゼイとの関係やハワイでの同僚たちとの最後のやり取りに、私と変わりない一般人としてのスノーデンの姿を観た。
だからこそ、守るべき者に有無なく犠牲を払わせたり、飴の有り難さを押し付けるために直接手を下さず鞭打つことや、敵になった時のことを考えて友に武器を仕掛けておくようなヒーローと、
華々しい経歴と輝かしい将来に甘んじず、愛する人たちのため犠牲を払うヒーローが存在するのなら、後者に自分を重ねたい。
絶対に風化させてはいけない。彼が啓発した“権力とコントロール”を本気で考え続けなきゃと思う。「堂々とできるから見られても良い」んじゃなくて、自分で在ることを守りたいし、私の周りの人も守りたいし、気付いた時には遅かったって後悔したくないから。
