おい

ジャスティス・リーグのおいのレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
4.3
初鑑賞後に『マン・オブ・スティール』と『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』を復習してからもう1度鑑賞。

シリーズ復習後に改めて観てみると、そのトーンの違いにびっくり!2度目の今回は暗くて重い雰囲気が薄れているのをより感じたし、ワーナー上層部の指示やら監督の離脱やらの影響、路線変更の印象を確かに受ける。

前作『BvS』の方が好きって人みたいに、自分の中にも確かにあの神々しさが恋しい気持ちも少なからずある…それでもやっぱりある程度ユーモアを交えてきれいにまとめられたこの作風の方が広くうけると思うし、エンタメ度が上がっていてすごく楽しかった!!

ベンアフ演じるバットマンは重厚感があっていい!豪腕とはいえ華麗な身のこなしで闘うワンダーウーマンとの並び!言うまでもなくガル様演じるワンダーウーマンは最高で、序盤の戦闘シーンからたまらなかったしアマゾネスたちの活躍もカッコよかった!

初参戦組の3人も、お調子者のフラッシュを筆頭にそれぞれの特性を活かした場面があって魅力的。そんな超人だらけの中でバットマンって…と感じてしまうけれど、自分にできることを遂行しようとする彼の姿はエラくカッコよかった。

チームでの戦闘シーンが、カッコいい連携プレー!というよりはお互いを助け合うような戦い方だったのも好きで、キャラクターみんなが愛おしかった。でも彼らの背景については最低限の描かれ方。少し急ぎ足だと感じたし2時間では物足りない!とにかくそれぞれの単独作を早く観たいし、まずは次作『アクアマン』が楽しみで仕方がない!今作での彼のツンデレっぷりはたまらなかった!










ここからはネタバレしながら主に不満点について↓↓↓










・3つ目のマザーボックスの奪われ方
みんなスーパーマンに気を取られていて…ってことなんだろうけれど、それにしても酷い!うっかりじゃすまないでしょ!

・スーパーマン復活
前作『BvS』を観ていればスーパーマンが復活するというのはわかっていたことなんだけれど、まさか生き返るんじゃなくて生き返らせるというのはよくも悪くも意外だった。前作のラストシーンの演出的にも自力復活してほしかったかなぁ。そして彼の参戦シーンも含めて、少しあっさりしていたように感じたからもっとタメてほしかった。

・スーパーマンがチート
スーパーマンが強すぎる。でもこれは戦闘シーンの緊迫感が失われてしまうという意味ではマイナスに感じたけれど、スーパーマンの強さを改めて示すという意味ではよかったのかもしれない。

というのも彼は『マン・オブ・スティール』でも『BvS』でもかなり苦戦を強いられたから、そういやスーパーマンってバカみたいに強いんだ…!と感じさせてくれた。というか思い返してみればゾッド将軍もドゥームズ・デイもめちゃくちゃ強いヴィランだったなぁ。

・世間の反応
前作『BvS』のラストシーンでは、スーパーマンが死んで悲しみにくれる人々が描かれていた。そして今作のオープニングは、スーパーマンを失い停滞感に包まれる世の中を映し出していた。それなら今作の最後は、スーパーマンが甦ったあとの世間のリアクションを、人々が希望を取り戻す様子を描いてほしかった。個人的にはそこが1番残念なポイントだった。

高評価をつけながら不満点もかなり言ってしまったけれど、すごく楽しめただけに惜しい…!という気持ち。それでも間違いなく好きな作品ではある!!Come Together!!
おい

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