おい

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のおいのレビュー・感想・評価

4.3
これはすごい…。前2作を復習してから臨んだけれど、まず最初の20世紀FOXのロゴの演出からして最高…。そしてそれに続くオープニングのタイトル演出が本当にカッコよくて、この時点で感動してしまって「観に来てよかったなぁ…。」と思えた。

そしてシーザー登場の場面では「シーザー様…!!」ともはや自分もひれ伏すような心境になった。『創世記』の赤ちゃんの頃から彼を見てきたわけで、「こんなに立派に育ってくれて…」という親目線のような感情も抱きつつ、それを通り越してとんでもない存在になった彼からはもはや神々しさすら感じられて…

前作に続いて息が詰まるようなお話だったけれど、そんな中で癒しの存在になってくれたのがあの少女。本当に天使すぎて猿たちが彼女の虜になってしまうのも無理ない…。あとここにきてまさかのコメディリリーフの登場にはびっくり!このシリーズに不在だったタイプのキャラだっただけにやたら笑えた。そんなキャラクターたちがいてくれたおかげで、悲壮感に満ちた内容ながらも心を休めることができた。

もちろんシリーズを通して出演しているキャラクターたちも最高で、みんなのシンプルながらも重みのあるセリフだったり、スクリーンいっぱいに広がる表情だったり、一挙手一投足にいちいち感慨深い気持ちになってしまって大変だった。彼らの眼力に心がふるえ続けた3部作だったなぁ…やっぱりどうしてもアンディ・サーキスにオスカーを!って気持ちになる。

何だか神話を目にしたような感覚で、ドッシリと構えているような、劇中のシーザーのように貫禄さえ感じられる作品だった。シーザーの生き様を描いた英雄譚としてきっちりまとめ上げられているし、このシリーズは傑作3部作といえる完成度の高さだと思う。

そして、猿の惑星になる。最後の瞬間には「このシリーズを観てきて本当によかったなぁ…。」と心から思えたし、自信をもって大好きだと言える特別なシリーズになった。
おい

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