フォーカスのあんへるのレビュー・感想・評価

スリや詐欺とて誰でも簡単に出来ることじゃない
何にでも言えることだが、ある事を極めてプロフェッショナルと呼ばれる域に達するには当然知識や技術、そして何より“センス”ってのが必要になってくると思う。

まぁ何が言いたいかって…スリもここまで来るともはや芸術だなと…
ショー感覚で観れるし、カッコ良くすら見えるのが不思議、現にこうやって映画になってる訳だし。
でも現実的に考えればやられた方はたまったもんじゃないし、普通にやってる事はただの犯罪なのにねw
もちろん映画というフィルターを通してこそ楽しく観賞できるし、当然エンターテイメント作品としてデフォルメされてるってのはあるが。

とまぁここまで色々偉そうに御託を並べてみたけども…
結局のところシンプルに面白かったっす。
現実的かどうかは別としても、こんな世界があるんだなと。
最近では手品や何処ぞのバスケ漫画などでも聞き馴染みのある単語「ミスディレクション」
この言葉がまさにこの映画の主軸になっている。
視線（フォーカス）を逸らせば何だって出来るってね。

見所は何つっても人混みの中、まるでマジックショーの様なスリの連続シーン。あれは練習大変だったと思うなぁ。
あと所々コメディタッチの会話の掛け合いや下ネタ満載のジョークもクスリと来る所ではある。
そしてセクシーでキュートなマーゴット・ロビーにも注目。
彼女になら一度くらい騙されてみたいもんです♪なんつってw