あんへる

バイオハザード ダムネーションのあんへるのレビュー・感想・評価

3.8
時系列では5と6の間でRV2と同時期の話。
そのためエンドクレジット時に思いっきり6本編のゲームムービーが流れる。
ボーイミーツガール的な爽やか要素のあるジェイク編が好きだったな。大人になったシェリーもやっぱり可愛い。

ここら辺になると流石に人間辞めてる奴しかいねぇな。
もうシンプルに大統領が強過ぎて笑っちまうよ。
そして今回の主役もやっぱり元カノ(タイラント)から激しめのストーキング被害に遭うで御馴染みバイオ界の色男ことレオン君。
最早B.O.Wすらもちゃんと彼の魅力を理解しているんだな。
罪な男だよまったく、泣けるぜ。

生物兵器に頼らざるを得なかった人間の悲哀と、尊厳と人生の営みを踏み躙る戦争の凄惨さが示されていて、単純なクリーチャーパラダイスのアクション映画とは別に、しっかりとテーマに沿った作品に仕上がっていた。
というか、リッカーを萌えキャラとして描いているバイオ作品なんて後にも先にもこれくらいだろうよ。

一人称視点でゲームプレイの感覚に近い没入感やホラー要素を演出したり、アクション時もCGアニメならではの多彩なカメラワークで映画的なアプローチが全面に冴え渡っている。
既にこの時点で映像作品としてのバイオの完成形が出来上がっているので、もう本当に出来の悪い実写版なんぞわざわざ作ってまで世に出す必要性はないと思うな。
少なくともバイオの映像作品化に限っては、やれることってCGアニメオンリーでほぼ事足りている。
今や世界に誇るカプコンの大事なIPの一つなので、今一度慎重にリソース活用しましょうや。
あんへる

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