あんへる

バイオハザード ヴェンデッタのあんへるのレビュー・感想・評価

3.7
時系列では6と7の間の話。
満を持してアニメ版初出のゴリス(クリス)と皆勤賞のレオン、バイオ界の英雄と色男2大主人公キャラが共演するこの大作感だけでもう原作ファンなら心躍るってもんよ。
加えて洋館事件以降シリーズ内で全く音沙汰の無かった懐かしのレベッカをまさかここで抜擢するとは、グッときちゃうよなぁ。
ついでにビリー、カルロス、ジェイク、ヘレナ辺りのゲームではその後の消息が描かれていないキャラもアニメ版で巧いこと出代を捻出してくれると嬉しいな。

タイトルのヴェンデッタ(伊語で復讐の意)が示す通り重々しい空気感をはらんだ作風を感じつつも、本質はバイオお得意の脳筋展開とエンタメ性特化のガンアクション盛り盛りで、大量ゾンビをジェノサイドするクリス&レオン無双を主軸に添えた制作スタンスで完璧に仕上げてきたのでやっぱり観やすいし滅茶苦茶楽しいんだよな。

終わりの見えないバイオテロとの闘いにいい加減嫌気が差し酒に逃げるレオンが見てて辛い。6ではクリスも酒に溺れていたな。
とっくに人間辞めてるもんだと思っていたが、この二人もやっぱり人間なんだよな。泣けるぜ。
ヒーローとして生きる者の人生の悲哀というか、描かれ方がRPGの勇者の苦悩だった。
ライブアライブのオルステッドが脳裏に浮かぶ。想像以上に世界は憎しみで満ちていた。

トチ狂った変態武器商人に目をつけられたばっかりに、主人公キャラとは思えないムーブで簡単に拉致られる上に色々ヒドイ目に合うくっ殺ヒロインみたいな扱いのレベッカが可哀想だった。
いくらレベッカが可愛いからって、なんてうらや…許せんぞ、ぷんぷん。

あとB.O.Wを駆逐するためとはいえ街中で躊躇なく高出力レールガンぶっ放すBSAA隊員が怖すぎる。
あんたら無自覚テロリストなんですよ。
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