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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのKtoのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます


衝撃的な結末…

thor ragnarokのエンドクレジット後から連続する場面, ロキが扼殺されるオープニングでMCU前作まで感じた事のない絶望感が湧き始める.

音楽が流れるだけで誰が登場するのか分かるガーディアンズオブギャラクシー勢. MCUの中でやや浮いてるなぁ(懐古音楽映画, POPでコメディ)と思っていたけど, その浮き具合が絶望感溢れる展開の中で心の支えになったのは間違いない.

最後にグルートが消えるのは何故なのか, "人口"として数えられていたのか. サノスの人口半減計画の理由が環境問題だけならば, 説明がつかない. 町山智浩氏の解説を聞くまでここが分からなかった. サノスという名前は, "エロス"(生の本能)に対する"タナトス"(死へ向かおうとする欲動) というフロイト派精神分析学用語を基にしているらしい.(出典:町山智浩 映画ムダ話, wiki)

映画を観ながら「これは本当に非常事態だ」と感じることは中々無い. ロキが扼殺され, トニーが腹を刺され, キャプテンが普通に顔を殴られ, ガモーラが重力通りに谷底へ落とされ, 愛と使命の間で葛藤していたワンダの努力も容赦無く水の泡にされる…. ヴィジョンの石を破壊した時点で勝利を確信してしまったので(他の映画であればこの時間, この展開, 散々意地悪なストーリーを見せてきてもここで歯止めがかかり美しい終わり方をするだろう), サノスにタイムストーンを利用された時には本物の敗北を感じた.

ドクターストレンジの「1400万605通りのうち一通りだけ勝てる未来が見える」→「(石を渡した後に) これしか方法は無かった」という言葉に期待してエンドゲームを待とう…

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