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キャプテン・マーベルのeigayarowのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.0
ハリウッド大作としては手堅くまとまっているとは思うんだけども、最近のアメコミものは総じていろんな面でレベル高いから、どうしてもハードルが上がっちゃうところがある。そうなるとそんなに新しさや驚きを感じるものではなかったかなと。
マーベル大好きな信者の人だったら待ってました! という感じなのかもしれないけど、自分らのようにマーベルだけじゃない、近年の大作モノを一通り抑えている人なら、いろいろ「今さら感」がある内容なのでは。女性ヒーローでは、もうDCの『ワンダーウーマン』があるわけだし、記憶の無い女性主人公の自分探し的な展開という部分ではついこの前の『アリータ』もそうだったりするし。

それ以前にどうしてもブリー・ラーソン演じるキャロルのキャラクターにそんなに魅力が感じられなかった。ブリー・ラーソンじたいは、いい女優さんではあって嫌いではないんだけども、劇中のキャロルはそんな男好きするキャラクターじゃないよね。ストーリーのせいもあるかもしれないけど、基本的に劇中では笑顔が少ない。だからいつも仏頂面みたいな感じになって、可愛くなくみえる。
あとコスチュームの露出も少なくて、普段もボーイッシュだったり、男への対抗心というか、フェミニズム感をビシビシ入れてくる内容だったりするのも、野郎目線だと、なかなか入り込めず。ここで描かれる、男尊女卑からの脱却をめざすテーマって、女性が見るならけっこう感動するだろうとは思うんだけども。
ちなみに彼女の鼻血が出ている白目のアップの顔がちょくちょくフラッシュバックで挿入されるじゃない? それ見るたびにげんなりした。

ただ、ストーリー面でキャラクターの善悪に関わるサプライズがあって、それは面白かった。
あと、近年の若返りCGの技術が、ついに俺たちのサミュエルにも使われていて、あの自然な感じは感心する。ちゃんと90年代のサミュエルの肌ツヤを再現しているのがすごすぎる。
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