やんげき

キャプテン・マーベルのやんげきのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.5
MCUの単発ものとしては、珍しくあまりおふざけのないMCU初期のようなテイストの作品。(猫のグースは最高だったけど)

スケールの大きさや場面の多彩さの割に、ストーリー自体はかなりミニマルで悪役も小物感が否めない。

エンドゲームのために”キャプテン・マーベル”が必要だった布石感が強いので個人的にはあまりノれなかったけれど、「ルーム」に代表されるリアルで切羽詰まった質感の役柄が印象的だったブリー・ラーソンがMCUの世界観でしっくり来ていたのは良い意味で裏切られた。

とはいえワンダーウーマンの対抗馬的な位置付けで、ポリティカルコレクト&ウーマンリブ的な作品なので、過去の男根思想を語りつつも圧倒的な力で打ち破るという展開はちょっとしつこかった。
そうせざる得ない今のアメリカの空気を思うと、2018年現在に生まれた作品の意義はあるのかな。
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