シネラー

アベンジャーズ/エンドゲームのシネラーのレビュー・感想・評価

5.0
MCU第22作目であり、
アベンジャーズとサノスの最終決戦
を描いた完結編を再鑑賞。
劇場公開時で4回鑑賞した程に
好きな作品だが、
正に一時代を築いた
アメコミ映画シリーズの総決算であり、
「3000回愛している」としか言えない
最高のアメコミファン映画だ。

"インフィニティ・ウォー"の後、
サノスにより半減した全宇宙の人口を
取り戻す為、再び立ち上がる
アベンジャーズの戦いを描いているが、
大きく分けて物語は三幕に分かれており、
第一幕が喪失した世界後のヒーロー達、
第二幕がインフィニティ・ストーンを
求めて再び集結するアベンジャーズ、
第三幕がアベンジャーズの最終決戦
とそのエピローグだ。
三時間に及ぶ長尺にも関わらず、
物語は見所満載でテンポ良く進行する為、
中弛みする事なく上手いバランスで
展開されていると思った。
アクション自体の多さを言えば、
"インフィニティ・ウォー"の方が多い位だが、
登場人物達のコミカルな会話劇や
SFアドベンチャー要素で飽きる事がなく、
MCUシリーズ通しての感慨深くなる場面
が豊富で素晴らしいと思う。
又、内容自体も散らかした印象もなく、
複雑さはありながらも綺麗に
纏めていると感じられた。
個人的に本作はヒーロー達それぞれの
人間的な人生の選択を描き抜いた
素晴らしい内容だと思った。

何度鑑賞しても中盤以降は
涙が溢れてしまう作品であり、
スターク親子で泣き、
ナターシャで泣き、
「Avengers, assemble.」で泣き、
トニーとスティーブの結末で嗚咽する位
に泣くという目が休まらない時間だった。
終盤にかけての盛り沢山なアクションで
胸を熱くさせた上で、
そういった人情味溢れる人物描写は
今までのヒーロー達の活躍を知っている
からこそ涙腺が刺激される流れだった。

しかしながら、
本作を単体の作品として評価する事が
困難は点は最大の難点だと思う。
又、内容に関して言えば、
前作からのサノスの思想を
真っ向から否定するようなメッセージ性が
薄いと感じられた。

とにもかくにも、
この時代で本作を鑑賞できた事に
大いに感謝する位に素晴らしい作品であり、
心に残り続けるアメコミ映画だと
改めて感じる再鑑賞だった。
仕事柄、夜勤明けの状態で劇場鑑賞し、
鑑賞後にチーズバーガーを食べたの
は今でも良い思い出だったな…。
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