SHE SAIDで描かれるワインスタインの件とも、ジャニーズ問題ともかなり重なるところがあるのがわかる。
巨大権力と強大な権力者。ターゲットはみな未成熟な"新人"たち。神と信者という関係性。
洗脳や恐怖による抑圧。示談金での解決という口封じ。
知っていても隠蔽するメディア。すべては利権や既得権益のため。
後半に出てくる「知っていて我々は一体何をしていたんだ?」という視点は、日本の現状をみるになかなか痛烈。
利害や損得を超えて、人のために動けるか。根っこのところに正義感、倫理意識があるか。メディアの一員として、ジャーナリストとしての矜持があるか。日本との違いは大きい。