emily

スポットライト 世紀のスクープのemilyのレビュー・感想・評価

3.9
長期に渡って調査をおこなうスポットライトでカトリック教会の神父による児童への性的虐待の真実を暴きだし、記事にすることになった。そこで衝撃の事実が明るみになるが圧力によりなかなかうまく進まない。

実際にあった話をドキュメンタリータッチで報道の理想形を淡々と描いている。

こんな大きな問題にたった5人で立ち向かうチームワークのよさ、無駄のない動き、信頼関係、計り知れない報道への愛を感じます。

実際報道に持つイメージはあまりよくない場合もあります。真実を誇張したり、勝手な解釈で世にでることもあります。

しかしそれを通して私たちは今起こってることを、知っているわけです。
メディアのチカラは嘘も真実に変えるし、真実も嘘に変える。だからこそ客観的な真実を伝える必要がある。

今作では真実の底、100%の真実を追求して世に出したところが素晴らしい。後は見るものはそれを理解して受け止めれば良いわけです。

ただ受け止め方によっては、真実が曲がってしまうこともある。観客もまた先入観なしにそれを受け止める必要があるのだ。知る義務、知らないということの罪、改めて理解する必要がある。

そうしてその真実は誰かの努力の追求があって初めてスポットライトを浴びるのだ。
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