ねまる

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のねまるのレビュー・感想・評価

4.0
ジョニー・デップに代わり、グリンデルバルト役を演じたマッツ・ミケルセン。
初登場シーンのあまりの眩さに、一瞬で恋に落ちそうになった。
ジョニー・デップが演じるままでも、きっと素敵なグリンデルバルトだったと思うけど、マッツバージョンも観られたこともラッキーということで。
ダンブルドアほどの人が恋に落ちた相手に相応しい美しさと色気で、でもダンブルドアへの想いがより強い感じがしてこれも良かった!

ダンブルドアなジュード・ロウ。
どんなに髭が長くても、やはり美しい顔立ち。アップになればなるほどその美しさに見惚れてしまう。
私の脳内では若ダンブルドアはユアン・マクレガーで、むしろジュードはグリンデルバルトの方の設定だったのだけど、今はもうジュードの役にしか思えない。どこまでも善であり、でも許されるチャーミングさを持つのがジュードらしい。

先にこのお二人の名前を出すくらいには、ダンブルドアとグリンデルバルトのお話でした。
子供たちの成長がメインのストーリーだったハリーポッターと違うのはここで、大人は大人で過去した忘れ物とこれからの望みとの複雑でダーク。
複雑さの中から一つの信念を見つけられている人ほど、強かったりする。

一番複雑で闇に囚われているのは、クリーデンス。
エズラ・ミラーの髪を伸ばして欲しい願望(1作目の時に書いていた)が今作で叶って嬉しい。
あの時はエズラ目当てだったのに、こんだけ好きなキャストが増えているんだからファンタビのキャスティング担当さんに感謝だね。

一方でしがらみが無い分強いのは、ニュート。
色気増し増しな登場人物の中で、あえて消してるエディ・レッドメイン。
完全にキャラクターに染まりきっているので、エディではなく、ニュートとして観られる安心感。ティナの登場場面が短い上、動物の絡みも少ないが、愛すべき私たちの主人公。

1番美味しいのはもちろん、ジェイコブ。
みんながジェイコブのことを、信頼して、大切にして、守って、信じる姿が何より良い。

今回そこまで背負う役割が多いわけじゃないが、素敵だったのはテセウス兄ちゃん。
前作で婚約者を失ったが、悲しみに陥って、闇に堕ちることはなく、優秀な魔法省エリートのまま、ただ大切な人は側で守ろうと弟を愛する姿が良い。
カラム・ターナーの粘度のない爽やかさがまたこの役を引き立てる。

魔法動物の世界の入り口にワクワクした1作目、
大人の魔法使いの世界にゾクゾクした2作目、
見えた敵との戦いにハラハラした3作目。
良かったらこの際も、素敵なキャラクターたちの活躍を観たいです。
ねまる

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