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COMET コメットのRiNのレビュー・感想・評価

COMET コメット(2014年製作の映画)
2.6
映画の予告編って良いですよねえ。素材になってる映像にはそりゃもう時間も費用もアイデアもたっぷり使ってあるからそりゃそうだろうな、とは思うんですが、それだけではない、作り手の情熱とノウハウに裏打ちされたハイセンスさがある。短くギュッと凝縮しているのに、濃度はあって見応えがあります。全部が名作とは言いませんが、観てるうちに一日終わってたなんてこともザラなくらい、完成度の高いものが多いと思います。
わかる。わかるよ、予告編に力入れたい君の気持ちもわかる。でも、でもだよ、原作越えはだめだ、それはやっちゃダメ、禁じ手。才能が収まらずあふれちゃってるけどね、それを抑えるのも力だから。プロだから。さじ加減ってあるじゃない。

前置きが長くてすいません、っていうくらいね、裏切られちゃったんだもん、だって。この映画の予告観てくださいよ、最高じゃないですか、斬新な色遣いに構図、思わせぶりな台詞とかさ、結末に高まる期待とかさ、めっちゃハイセンスな映画期待するじゃん?エターナル・サンシャインやherをぶっちぎって、恋愛だけ描いてるのに何この充実感!唸るぜハイセンス!ってなると思うじゃん!!なんだよ!!!
一言で言いましょう、ダサい。そしてつまんない。これが大問題。映像にこだわれば脚本おざなりにしていいって先生教えてたっけ?台詞って大事なんですね、ちょっと一回リンクレイターに弟子入りしよう。そうしよう。

さて、とは言ってもおしゃれ番長狙ってくる映画大好きなものでして、次回作出たら観ちゃうと思う。狙いすぎてるところがもっと素直になればぐっと見易くなる種類の映画ではあった。惜しい。
あとヒロイン可愛すぎじゃない?単体で見ればサマーぶっちぎってたと思いました。
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