あ

WEEKEND ウィークエンドのあのレビュー・感想・評価

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)
4.3
字幕 忘れた

ほぼ1か月ぶりの映画館

昨日5時に寝たので はじめのほう一瞬意識を失いかけましたが 次々と吐き出される台詞の数々に目が覚めました

マイノリティの苦悩をここまで描いている映画ってなかったんじゃないかなとおもう
『さざなみ』と同様に シーン間に挟み込まれるfixの引きの画の日常。日常は淡々とすすんでいくなかで、それぞれすこしちがった価値観をもつふたりが出会う。

たった2日間なのに描かれる濃密さが ふたりの関係性を物語ると同時に ラストの台詞でその儚さも見えるのがすばらしい

ピンクのタイルに映り込むふたりの会話シーン。鏡とか窓はよくあるけど、タイルに映るショットははじめて観たきがする。美しい。
話してるひとが映らないことが多くて それがすごくよかったな
声だけ聞こえたとおもうと真っ裸で出てきたりとか
部屋でコーヒー持ってくるシーン、二度あるけど対比させてるのがいいな
湯気のあたたかさとか すごく伝わってくる

全体に赤と青が中心に使われていて、はじめの部屋のベッドカバーとナイキの配色や、ソファのクッション、アディダスの箱のブルーなど 性格の異なるふたりのようだった
そこからラスト 赤でも青でもないパーカーの黄色が差し込まれる美しさ。

色彩や光の入れ方、芸術で例えられる台詞、すべてがすばらしかった
彼らの言う『普通』とはなんだろうなと余韻に浸る。

カムアウトの練習するシーンがいちばんすきだった

とんでもない傑作。橋口監督が推すのもわかるきがした
あ