ぴのした

エル・トポのぴのしたのレビュー・感想・評価

エル・トポ(1970年製作の映画)
3.3
ホドロフスキー監督の有名なカルト映画。神話のような話でもあり、文明が滅びた後の近未来のような話。

ストーリーは、砂漠を旅する男が、砂漠で最強のガンマンになるために強い4人の男を殺しに行く話。でもその過程とかその後の流れとか、登場人物全員の行動の理屈がマジで意味不明。ぶっ飛びすぎ。所々に聖書へのオマージュ?みたいなものを感じる。

砂漠で起こる虐殺に次ぐ虐殺。狂った人々。悟りを開いた人々。狂信に狂う人々。虐げられる人々。狂ってない人がほとんどいない。

ホドロフスキーの映画は、これの他にリアリティのダンスしか見てないけど、あれだね、何もない砂漠と、その中に出てくる不釣り合いなカラフルな衣装の人の対比がいいね。有機と無機の対比というか。現代美術のような人物の浮き彫りにされた存在感を感じる。