なるほどねー確かにこれはオチが読めなかった。
スタイリッシュな知的犯罪ミステリー。
『ユージュアル・サスペクツ』『ファイト・クラブ』『MR.ロボット』辺りが好き人をターゲットにした作品。あと『アメリカン・アニマルズ』っぽさもちょいある。
『ファイト・クラブ』のポスターが作中に出てきてたし、監督も意識してるんだろうな。主人公ベンヤミンもなんかちょっとエドワード・ノートンっぽいし。
ダークウェブ内を地下鉄の車内で表現してるのがオシャレでカッコいい。ハッカー同士の戦いという一般人には分かりにくい攻防をこうした分かりやすい表現に置き換えたのはポイント高い。あと音楽もドイツっぽくてカッコ良かった。
ただ、仕掛けには引っかかったけど、仕掛け自体にそこまで「してやられた」感はなかったかな。
そのオチならもっと中盤までにヒントを出してないと後出しジャンケンと言われても仕方ないし、正直「ふーん」で終わってしまうからもったいない。
106分と短くて観やすい長さだったけど、もう少し長くして仕掛けを深掘りして欲しかった気もするなー。
ドイツ語の原題は“No System Is Safe”という意味。