ゆう

怒りのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後にずーんとくる。
それぞれの結末がどれも切なくてずしっと来た。

俳優さん達の演技がみんな良くて、広瀬すずちゃんは可愛いだけじゃなかったし、あおいちゃんの号泣シーンは見てて苦しくなった。綾野剛さんは儚げで三角座りがとても似合ってた。
松ケンは振り幅がすごいなぁと思う。こういう役の松ケンが好き。

東京の2人は幸せに暮らしてほしかった。妻夫木君の泣くシーンはもらい泣きしそうになった。
コンビニで買い物して、お弁当の袋を直すシーンは可愛かったし、
「信じてくれて、ありがとう」のシーンがよかった。
森山未來君は本当にゾッとしたし、あの二面性に恐怖を感じた。
「お前の味方だ」は本当に嘘だったのかなと思ってしまうくらい普段はいいお兄さんなのに。
あおいちゃん演じるアイコちゃんの自己否定感や愛されたい寂しさや、お父さんの葛藤もグサグサ来た。

人を信じること、疑うこと、出会いがどうであれ、人を信じるって難しいし疑うのは簡単だと感じた。
信じたからこそ、裏切られたと思うようなことがあればその分悲しさや怒りは強いと思う。その反対に大切な人を疑ってしまった自分にも。

怒りは抑圧されている、している自分に対するのも、周りに対するのもあるんだろうな。

大切な人が指名手配犯に似てたら、自分ならどうするだろうと考えてしまった。
しばらく引きずりそうな作品。
ゆう

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