ゆう

タクシードライバーのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

戦争で心を病み不眠症のタクシードライバーのトラヴィスは、ずっと社会に対して怒りや不満を感じている。
初デートであんな映画見に行ったり、ストーカーみたいな行動をしたり、不安定でギリギリな様子から孤独感や悲しみを感じられて痛々しかった。
銃を手にした所からは、歯止めがきかないように変わっていく姿に怖さも感じたけど、仲間の一人にどうしたらいいか分からないけど何かをしたいと打ち明けるシーンは、誰かに助けを求めているようで切なかった。
少女を助ける事が唯一の拠り所になったのも痛々しい。
街の様子も混沌としていて、陰鬱さや不安定さをすごく感じる。

トラヴィスの感じる焦燥感や孤独感は今も昔も同じように感じる人はたくさんいるよなと思う。生きるのって難しい…

ラストのトラヴィスの視線は色々考えてしまうけど、何か変わったようで変わってないし孤独感は消えないんだろうなという気もした。

音楽が妙に心地よくおしゃれ。若い頃のロバート・デニーロもかっこいいしジョディー・フォスターがかわいい。
ゆう

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