ゆう

僕と頭の中の落書きたちのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

統合失調症の症状をポップに分かりやすく表現されていたし、被害妄想や薬の副作用もリアルで、アダムの不安や葛藤やつらさがすごく伝わってきた。
好きでそうなった訳じゃないのに一生向き合っていかないといけない、それを受け入れるのはすごく大変でつらくて勇気がいることだと思う。

グッドウィルハンティングの話がとても印象的。
神は信じないのも、物事を少し冷めたような見方をするのも病気と一緒に過ごしてきたアダムの気持ちを考えると分かる気がした。

義父のポールが一貫してどこにも行かないと言ったりドアをそっと閉めたりといい人で、アダムと分かり合えたシーンに泣いた。
周りの人が愛にあふれた人達でよかった。

現実はきっと当事者も支える側ももっと厳しいと思うし、精神疾患で苦しんでる人はたくさんいる。
怖さや不安から病気だけを見てしまっていることは沢山あると思う。それは普通の人には分からないと自分を閉ざしてしまう当事者もお互い様かもしれない。
でもお互いが理解できなくても理解したいと思ったり、見えないつらさや悲しみを想像して考えることが大事で、そういう人がそばにいたら生きていくのが少し怖くなくなるのかな

病気を抱えているけど僕が病気そのものじゃない

ハッとする台詞がたくさんあった
ゆう

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