MISSATTO

シン・ゴジラのMISSATTOのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.3
なんだよ、邦画だってやれば出来るじゃないか!!!!ってくらいに面白かったです(超上目線w)
何が良いって、恋愛要素が1mmも入り込む余地がないほどに、みんな緊張感ある中でそれぞれの立場でものすごくリアルに動いていたこと。
こういう群像が隅々まである邦画は、えてして映ってるのに演出されてない部分が多くて見てるだけで不快になる映画が多い印象だけど、これは違った。画面に出てる全てが目的を持って演出されてる印象。
それに、基本的に展開が霞ヶ関中枢部の出来事に焦点を絞っていたことで、ブレずに最後まで集中して観れました。

話の流れで、途中で登場人物に大斧振ったところはガッツポーズ出ましたね。
ゴジラの見た目もとても好みでしたし、野村萬斎氏のモーションキャプチャーによる地面をズるような動きもたまらなかった!

ちょいちょいキャスティングで出オチのような楽しい配役もあったも楽しかったなぁ(笑)
伏線で回収しきれてないのは、松尾スズキの記事ネタくらい?見逃しただけかな??

気になったのは、人の顔のアップ演出が多かったこと。とても個人的指向の話で申し訳ないが、私はこの演出の多用が嫌いです。
新宿ピカデリーのシアター1の一番後ろで見てちょうど良かった。
これ、たぶん真ん中くらいで見たら評価変わってたと思う。

↓↓↓↓ネタバレ↓↓↓↓
ラスト、ゴジラの中にあった新しい元素(?)の分析結果として放射能の影響が数日(だったかな?)で消えるとかってシーンで尾頭ヒロミ(市川実日子)が「よかった、これで東京の除染にも希望が持てる…」と安堵の言葉を漏らした後ろで、たぶんエキストラだと思うけど、焦点がはっきりとはしない程度の映され方してる女性が、尾頭の方を見て、ふっと頬を緩ませたのを見て、ぐっと来ました。
**********
MISSATTO

MISSATTO