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シン・ゴジラの地球へのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.2
巨大不明生物vs.日本、もしくは災害対応を描いている。
1954年製作「ゴジラ」のReboot(と考える)。

首都東京に巨大不明生物(ゴジラ)が出現、蒲田から上陸して北品川まで進出したところで東京湾へ突如戻る。
次は鎌倉から上陸、自衛隊が出動して多摩川に絶対防衛線を構築してゴジラと一戦交えるがほぼ壊滅・敗走、丸の内(東京駅)まで進出!

前例のない緊急事態に対して、政府は対応に右往左往、自衛隊出動から日米共同安保防衛の決断等に時間がかかる。
残念ながら自衛隊も米軍も有効な対抗ができず、自衛隊は都民の救助活動に精一杯。

3.11(東日本大震災)の原発事故を、正にゴジラ出現に置き換えたような物語の展開である。
未曾有の危機に対して、日本はどのように対応するのか?どのような対応が可能なのか?、シミュレーション結果を映像化したような映画であった。

フルCGのゴジラは少し違和感があったが(特に顔と皮膚の形状)、100mを超える巨大感は実にリアルに再現できていた。

また、ゴジラは体内で元素を変換できる能力を有し(餌が不要?)、一世代で進化が可能な完全生命体、神(シン?)の存在であろうか…

政府の対応、自衛隊出動までの対応はリアルである。
ゴジラの鎌倉上陸、自衛隊vs.ゴジラの戦いもリアルであるが、東京駅付近での闘いは少々チープな感じで残念であった。
そして最後の戦いもかなりチープな感じがしたのは私だけ?

過去シリーズの主題歌が、本作品の挿入歌として甦ったことも良かった。
ん、エヴァの曲が…

全体では十分満足しましたが、最後の戦いから考えて続編が期待できる点が嬉しい。

2D、TCX(日本橋TOHOシネマズ)で鑑賞
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