HicK

信長協奏曲のHicKのレビュー・感想・評価

信長協奏曲(2015年製作の映画)
3.6
《条件内で健闘》

【過程の面白さ】
ドラマでは主人公が歴史を変えそうなほどの奇抜な行動を起こしつつも「何をやっても結局史実通りに進んでいく」っていう面白さがあった。

結末を誰もが知っているっていう点では、メンタメ映画として不利になるかなとも思ったけど、"過程"の面白さはちゃんとドラマ版から引き継いでいた。運命を変えようと抗う展開やツイストに工夫を感じた。死を覚悟する者、死を見送る者、彼らの姿に惹きつけられ、ちょっと感動。

【演技】
演技も良かった。特に山田孝之の闇落ち。復習に燃える姿は迫真の演技。

【ただ】
ドラマを見てないと世界観に入りづらいかなとも思う。「最終回は映画館で公開」みたいな作り。ラストはちょっとだけ安っぽくもあるかも。

【総括】
これは原作への評価になるかもしれないけど(ちなみに未読)、結末以外は自由っていう妄想力が試される脚色は見ていて楽しかった。ドラマから好きだったけど、できればドラマ内で完結してほしかったかな。結末を知ってるからこそ、ドラマの時に「ここまでかよ!」とちょっと残念な気持ちになったのを覚えてる。
HicK

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