Benito

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションのBenitoのレビュー・感想・評価

3.8
【 ハンガーゲーム4作目、闘えカットニス!!】  

グラディエーターのコロッセオより遥かに巨大な広場とモブ。そこを颯爽と凛々しくカットニス=ジェニファー・ローレンスが歩く。ここだけでも見応えあるシークエンス…

いよいよクライマックスとなる4作目は原作の「ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女」を2分割にして映画化した「レジスタンス」の続編となる「レボリューション」はカットニス率いる反乱軍はキャピトルへの侵攻を開始、全地区の自由を賭けた戦いの最終局面ということで最終章に相応しい'革命'の物語。とはいえ、ヒーロー物とは違い悲壮感も漂う展開もシリーズの魅力かも。

マネシカケス: Mockingjay
原題にもあるこの単語は反乱軍のシンボルになっていて、スパイ用に作られた架空のjabberjay(オシャベリカケス)という鳥と実在する野鳥のmocking bird(マネシツグミ)のハイブリッドな鳥とのこと。このシリーズではMockingjayが重要な役割になっていたから、しっかり調べてみた。

あと、ロケーションで印象的だったのは、銃撃戦や黒い液状タールの波が押し寄せたパネムの世界として使われたパリ郊外のノワジー=ル=グランにある社会住宅。「未来世紀ブラジル」でも撮影されていたポストモダニズム建築。懐かしい事に20年前に仕事で何年か働いていたところのすぐ近くだったのも嬉しい。映画はシリーズ通じて舞台装置、ロケ地に関しては凄くこだわりを感じたし、ディストピアの世界観が見事だった。

劇伴はシリーズ通じてジェームス・ニュートン・ハワード。劇中歌はジェニファー・ローレンス、'Deep in the Meadow (Lullaby) 'のチルアウトな曲でシリーズを締めていた。

最後に、、
この作品が遺作となった反乱軍の参謀プルタークを演じたフィリップ・シーモア・ホフマン。46歳は若すぎる、、様々な役柄をカメレオンのように器用に演じ分けていた尊敬すべき俳優だった。
Benito

Benito