シネマJACKすぎうら

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

3.2
いまや、ローマ法王も危惧するほど世界は”お犬さま時代”。しかしその裏で実に酷い犬たちへの仕打ちがおこなわれている現実も。
運よく飼い主に出会えたワンコは、まさに”家族の一員”となる一方で、ペット業界という市場全体から見た”彼ら”は、家畜に過ぎない。

この映画は、観る者がワンコたちに対して”どんな立ち位置”に立っているかで、かなり見え方が変わってくるのではないだろうか。

まるでおとぎ話のような、どこか幻想的な空気が随所に流れる映画でもある。ラストにも好感。
だからこそ、犬たちが反逆にでるシークエンスは、ちょっとパニックホラー的なリアリティが感じられてしまい、少々残念かな。。