花とみつばち

恋人たちの花とみつばちのレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
4.0
橋口亮輔監督の作品は始めて鑑賞です。一度も観た事が無いので観てみました。

人は人をどれだけ傷付けてるんだろ
人は人にどれだけ傷付けられてるんだろ
そして、傷付けられた人はいつまでそれを覚えてるんだろ…
橋口監督ってデリケートな内容を映画にするんだな。
物語の軸となる三人、妻さとちゃんを通り魔に殺害されたアツシ。この心の闇は深く、弁護士や周囲の人々から救われるどころか、更に追い討ちを掛けられる。
殺害された妻の姉は、妹を殺されたのに、婚約者にふられ、友達は去って行った。何故?
平凡な主婦瞳子、この主婦を演じた成嶋瞳子って女優さん凄い!素人っぽいがヌードで身体を張った演技。
それと弁護士。心無いところがあるからか、階段で突き落とされ骨折する。ゲイで理由無く恋人にふられ、又片想いの相手がいて、彼なりにままならない事情がある。
この三人の日々が描かれているが、なかなか幸福を掴めない。中でもアツシの傷が深い。犯人を殺害するしか心は救われないんだろうか?
同じ職場の腕を失った男性の言葉が優しい。良い人だなぁって思った。
そしてほんの少しだけ、明るい兆しのラストが救われた。
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