じぇいらふ

サーカスのじぇいらふのレビュー・感想・評価

サーカス(1928年製作の映画)
4.3
🎩🦯フォーエヴァー・チャップリンは制覇するぞシリーズ②🎪

チャップリン名作長編だらけのユナイテッド・アーティスト時代で、有名作『黄金狂時代』と『街の灯』に挟まれイマイチ知名度低めですが、ギャクシーンの面白さとテンポ、動きの切れ、そして屈指の情感溢れるラストシーンで間違いなく傑作の一本。

🎞️とあるサーカス団。お客はガラガラで人気はいまいち。イライラで団員に当たり散らすパワハラ団長。入り口の群衆に我らがチャーリー登場、、、早速財布がスラれそうに笑~はじまり

📖ひょんなことでサーカス団の大道具係に入ったチャーリー。失敗続きも、なぜか観客にウケて団長に期待されてしまう。美しい団長の娘と仲良くなるも、イケメン綱渡り師登場で恋のピンチが。。。というおはなし

面白いシーン沢山ありますが、やっぱり警察との追っかけっこで、サーカス小屋入り口のからくり人形に扮するシーン🤣あの異常に人形っぽい動き笑チャップリンって大がかりなギャクじゃなくて、動きの端端の細かいところが凝ってて面白いよね。

あと後年よく映画で使われる鏡の間のシーンのドタバタ笑。後に、オーソン・ウエルズの『上海から来た女』 → ブルース・リーの『燃えよドラゴン』へと続く影響か?!

動物が結構出ていて、ロバが執拗にチャーリー追っかけ回す笑、猿たち笑。そして、、、ライオン😱あれはちょっと撮影大丈夫か?

ピエロ達とコントシーンを演じる場面。当時のお笑いがどんなのか?が垣間見られて興味深いです。チャーリーが上手くコント演じられないってのも面白いです。実際やれば誰よりも上手いはずなのに、ここではあえて素人役を演じている。自分は新しい笑いを作っているぞ!!な逆説的な気概も感じたり。

ラストのお別れシーンの寂しさは、チャップリン作品屈指ですよね。サーカス団が次々行っていまう中、一人取り残される放浪紳士。なんという孤独感😭