かえるのエリー

ヘンゼルとグレーテルのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

ヘンゼルとグレーテル(1982年製作の映画)
3.5
昨日レビューした「アラジンと魔法のランプ」同様に、こちらも子供向けのTV番組(ディズニーチャンネル)で、映画と思って見てはいけない。

幼い頃に原作絵本は読んだと思うが、青い鳥、チルチルミチルなど記憶がごっちゃ混ぜ。どんな話だったっけ。



以下ネタバレ感想



冒頭は人形劇、いや、むしろオモチャ劇、これぞまさにトイストーリー!?(笑) と思いきや、演者登場。主役の2人と両親、なぜか皆アジア系というラインナップ。

終始BGMでピアノの独奏があり、効果音も全て担っていて、まるで小劇団の舞台のよう。小道具はバッチリとティム臭しかしないが、背景などはムーミン味もある不思議な雰囲気。

よくよく考えれば、ディズニーなどがアレンジしてしまって誤解されがちだが、グリム童話って意外と残酷な話が多いので、実はティムと相性がいいかも。本作も実の母(なぜか女装男性)が飢餓に困って子供を捨てる話であり、森の奥で魔女に会ってからは本領発揮というところか。

「アラジン〜」よりはティムを感じられたが、やはり彼のオリジナルストーリーの方が魅力的なのは間違いない。