狭須があこ

アリスのままでの狭須があこのレビュー・感想・評価

アリスのままで(2014年製作の映画)
4.1
ジュリアンムーア大好きマンなのでもうあらすじで泣きそうだし、結局見てたら号泣してしまった。
あときれいな色の髪だなぁ、好きな色です

ジュリアンムーアが好きだからかなぁ~
お母さんと重ねたのかな、わかんないけど
私だったら、お母さんそれさっき言ったじゃん!言ったじゃん!って言いながら泣いてしまいそう
とりあえず、困難にブチ当たってるはずなのに全員完璧過ぎて何も問題が起こらないのにビックリ

イヤもう問題はデッカい問題が起こってるんだけどさぁ
わからないことが沢山になっていくのにずっと口角上がってるのジュリアンムーア。この病気以外はこんなに幸せなのにね。
この病気以外は…

そっちは記憶が抜け落ちていくだろうけど、こっちはその前のあなたを忘れてないわけで、どんどん目の前のあなたが抜け落ちてく感覚ってもう映画見てるだけでめっちゃ焦る
いまこのタイミングでもっと会話しなきゃ。明日にはもうこの会話もできないかもしれない。
いま声をかけたら反応が返ってくる。
「まだ」。

ニコニコしてるのに私のこともしかしてわかってないの?って気付いた時の気持ちとか、てかもしかしてわかってないことを気付かないように、気を使われてた?自分が何もわかんなくなってるクセに?人に気を使ってる場合じゃねぇだろ…!!
とか、色んな気持ちがわかり過ぎて、もうずっとヒンヒン泣きながら見てました。

ただ忘れていくんじゃなくて、「忘れ終わったら私はどう動けばいいか」とか、「忘れながらもどうしたら私は動けるか」とかを考えて対策を打ちながら忘れていくような、賢い人間の経過を見せられていたので、尚更「忘れる」の病気感が強かったです
「メメント」とか忘却系見るといつも思うけど、私ならもっとバカみたいにただ忘れ続ける気がする

でも、忘れていくジュリアンムーアめっちゃ天使みたい。
子供に戻っていく可愛らしい彼女の笑顔を、これはホントに不幸なできごとなのかなぁと思いながら眺めていました。
だって人間いつかは死ぬんやで。
最後まで自分のままで死ぬために必要なのは、人生の記憶じゃないのかもしれない。

認知症ってたしか徘徊したり暴れたり、ただ座ってニッコリしてるだけじゃないんじゃなかったっけ。
リアルの家族は大変かもしれないけど、この映画を見てる限りは、これは幸せな物語なんじゃないかなぁ、と思いました。
狭須があこ

狭須があこ