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グレイテスト・ショーマンのScreen7のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
4.1
リアルに生のショーを観ている感覚になれるエンターテインメント性の高い作品でした。
普通にミュージカルやサーカスを観に行ったら一万円前後しますが、こんなに素晴らしいショーを千円台で観られるなんて!
まさに映画館で観るべき映画。
更に 夢の実現までの軌跡や家族や仲間たちの愛がストレートに感じられる傑作です。

歌のレベルがとにかく高い!!さすが!!
"グレイテスト・ショーマン"にぴったりなヒュー・ジャックマンは安定の演技力と歌声だし、
彼の妻を演じたミシェルの歌声も美しい。
歌って踊れる若手俳優だらけなディズニーチャンネル出身のザック・エフロンとゼンデイヤ。
そして現実世界の歌姫 キアラと劇中の歌姫を演じたレベッカ。(サントラで気づきましたが、歌っているのはレベッカ本人ではなく ローレン・アレッドという方なんですね)
本当に素敵な人ばかり!

歌う人も素晴らしいけど 彼らが歌う曲自体も良いです。
『ラ・ラ・ランド』コンビによるオリジナルの楽曲の数々は、サントラ中毒になりそうなメロディとそれに乗せた言葉選びが最高に美しい歌詞が素敵。
『The greatest show』でグッと惹き込まれましたが、その後の曲もどれも良すぎて正直1番を選べません!
この映画の中で一番有名な曲であろう『This is me』で 今作のテーマである"自分らしさの素晴らしさ"を強く感じさせられました。
コンプレックスって隠したいものだけれども、堂々と"個性"として生かした彼らは一人一人輝いていました…!

19世紀に興行師として名を馳せ、ショービジネスを生んだバーナム。
人を喜ばせる仕事って、改めて凄い!
華やかなミュージカルだけど、実在の人物の話というだけあって現実的なところも多かったです。
夢を追うのは素敵だけど つい欲張りになってしまう人間の駄目な部分も、当時の階級の差などによる人種差別のある厳しく残酷な社会の様子も描かれていました。
"サーカス"という言葉が使われるようになった経緯も、今作で何度か出てくる"ピーナッツ"に込められた意味も、だいぶ皮肉が入っていてびっくり。
100分にストーリーを詰め込むのは難しい感じはしましたが、ドラマパートにこだわったら平気で3〜4時間になりそうなので これはこれでいい気もします。

バーナムの性格や人柄については色んな捉え方ができるな…
彼を支え彼を信じ彼について行く、優しい妻のチャリティと無邪気で可愛い可愛い子供たち。
まるで女神と2人の天使のよう!
チャリティがあまりにも優しすぎるし、2人の娘は超かわいい…
ラストシーンも可愛すぎて、私の後ろの方にいた女性は、思わず大きな声で「んふ」って言っちゃってました(笑)
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