エアフォースワンが墜落し、辛くも脱出した大統領が、迫り来るテロリスト達と死闘を、繰り広げません!←
ひたすら逃げる。
救援が来るまで、とにかく逃げる!
何故ならサミュエル・L・ジャクソン大統領は、ハリソン・フォード大統領やジェイミー・フォックス大統領と違って、
銃も撃ったことのないヘタレ大統領だからです!!
そんな彼が異国の広大な森に堕ちて、テロリストの魔の手から自力で逃れられる訳がありません。
そんな彼を助けるのは、筋骨隆々のチャニング・テイタムでも、哀愁漂うジェラルド・バトラーでもありません。
今回ヘタレ大統領のパートナーに選ばれたのは、パパにも「不出来の息子」として認定されちゃってる可哀想な13歳の少年です!
この設定はなかなか斬新ではないでしょうか。
テロリストと戦うにはあまりに無力な二人が出会い、かなりヤバいシチュエーションであるにも関わらずそれほど緊張感もないまま、ドタバタな逃走劇が始まります。
何も考えず、何も期待せずに観たせいでしょうか。
かなり面白かったです。
本来なら出会うはずのなかったチグハグな二人が、少しずつ距離を詰めていく様子。
通常のアクション映画では観られない、「アタフタするアクション」。
そして、ヘタレだった少年と大統領の胸のすく最後のツーショット。
ちょっと展開がチープな印象はありますが、珍しいキャラとシチュエーション設定を90分の枠で楽しめる佳作です。