HicK

SPY/スパイのHicKのレビュー・感想・評価

SPY/スパイ(2015年製作の映画)
4.1
《Myメリッサ最高傑作》

【フェイグ監督×メリッサM】
ポール・フェイグ監督×メリッサ・マッカーシーの集大成というか、メリッサ主演コメディーの中でも1番面白いと思う。好きで何回も見てる。

「007」のパロディをベースに、監督特有の容赦ない容姿ネタ・下ネタの応酬、体を張ったスラップスティックコメディ、そしてもちろんスパイアクションも満載。スパイコメディーはよく目にするものの、コメディアンヌが主役かつ、おばさんネタで畳み掛ける今作は新鮮。

【クーパー:メリッサ・マッカーシー】
スパイの素質はあるものの、恋したファイン(ジュードL)に内勤でいてほしいと言われた女。彼のピンチで現場に出ることになるが、武器として持たされたのは、足用除菌スプレー、おしり拭き(イボ痔でも安心)、…そして下剤 笑。変装は(本人の希望と反して)リアル惨めなおばさん風。

メリッサが本当に良かった。特有のアドリブのしつこさはありつつも、真顔で喋る下品なセリフの数々や、彼女しかハマらないであろう変装、あの体でバリバリのアクションをしてるところとか、結構ツボをつく。彼女にしか出来ない。

【フォード:ジェイソン・ステイサム】
バカな武勇伝を自慢げに話し続ける熱血漢なスパイ。クーパーをライバル視し、粘着具合はストーカー級。協力してるはずが、事をややこしくさせるアホでガキな奴。

「ワイスピ」の役よりもこっちが断然面白い。アブナイ天然っぽさが最高だった。彼が演じた数々の"男性ホルモン大爆発"な役柄は、角度を変えればこうも見える的な感じもあって、かなりハマってる。

【ファイン:ジュード・ロウ】
クーパーから片思いされてる有能スパイ(ただし相手の気持ちには鈍感)。ジェームズ・ボンドのオマージュ。

こちらも天然キャラ。ジェイソン同様、今までジュードが演じてきたキャラクター性と合う役柄だった。

【レイナ:ローズ・バーン】
当時、ローズ・バーンのこういう役を見たことがなかったので新鮮だった。悪女っぷりと見下した感が良い。

【総括】
メリッサしかできない役柄、他では見れない作品。助演陣も彼らだからこそ笑えるようなキャラばかりだった。コメディー作品ではあるが、ちゃんとスパイ映画並みのダイナミックさも味わえる優れたエンタメ作品。
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