このレビューはネタバレを含みます
アイルランドのアニメ映画。宣伝でジブリジブリ言ってたけど、アメリカのカートゥーンアニメのが近いと思う(自信はない)。
シアーシャがかわいい。白いアザラシになってもかわいかった。
ベンが妹ばかり気に掛けるパパに怒ったり、シアーシャにいじわるばかりするのだけど、後半でお母さんとの約束を思い出したり、シアーシャが弱ってくると助けたりと、お兄ちゃんになっていくところがよかった。
舞台はたぶん近代だと思うのだけど、妖精が出たりしても不自然にならないのはなんでかなーと思った。たぶん絵柄のおかげで不自然にならないんじゃないかと、アニメだと気にならないとか、いろいろ考えた。
平面ぽいけど、海に歩き出す場面なんかは奥行きを感じさせる動きがあったり、森を通って家に帰る場面は、穴に籠っているアライグマを描いて、森の生態も描いてたりしてておもしろかった。
パンフレットを読むと、監督が昔話や民話を蘇らせたかったと言っていて、アイルランド伝承文学研究家の渡辺洋子さんがパンフレットに寄せた解説でも、そこを踏まえた解説をされてた。驚いたのが、ベンのばあちゃんが住んでいる街がダブリンだったこと。
ベンのばあちゃんは、こんなところに住んでちゃダメという。たしかにそうだよなと同感だったけど、ばあちゃんの行動も大概だよなとおもった。