二式

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの二式のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

JJから始まったシリーズを、本人がちゃんと綺麗な形で完結させていた。8の色んなことを無かったことにして、自身が広げまくった風呂敷を頑張ってまとめていて凄いし偉い。

スターウォーズの原点的な楽しい宇宙の冒険活劇。仲間たちと色んな星に行って、たくさんアクションがあって、純粋にワクワクドキドキできる。これがJJの思うスターウォーズらしさなんだと思う。終盤の最終決戦は完結編らしい最大規模の数。「エンドゲーム」にそっくりな展開はあったけど、スターキラーなんかに比べてしっかり盛り上がる。題名を回収するラストも8の子どものダサい演出に比べれば本当に良かったし、終始楽しかった。

前作のレイの正体をなかったことにした展開は人によっては怒る気はする。でも、このシリーズのテーマ的な「スカイウォーカー家だけの血筋の話ではないし、そんなのとは関係なく誰もがジェダイになれる」これらをパルパティーンの子どものレイと暗黒面に落ちてしまったベンの2人で見せていたので、凄い良い設定と思った。2人の話は良かったし、アダムドライバーの演技がシリーズを追うごとに上手くなっていき、ベンのキャラの深みが増していた。

たくさんの星を行く分、テンポは早くて見やすいけど、全体的にかなり駆け足。1つ1つの話が短くあっさり終わる印象で、明らかに描写不足なシーンも多く、唐突なことも多くて物足りない。そして、ピカピカ光すぎて画面がうるさい。いつものレンズフレアもあって鬱陶しい。そういう意味ではスターウォーズはしてるけどいつものJJの映画。

自分は前作は否定はだから良かったけど、前作が好きな人はこれを許せると思えない。JJの言ってる通りの過去シリーズのファンを大切にした映画とは思う。25年以上のスターウォーズファンとしては満足。
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