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スティーブ・ジョブズのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
4.0
 現実の切り取りかたと、組み立てかたの面白さ。
 会話というより対話(ダイアログ)の緊迫感。
 さすが、ダニー=ボイル監督とアーロン=ソーキン脚本だ。
 人格的にはかなりエキセントリックで問題のあるスティーブ=ジョブズ像は、「ドキュメンタリー」や「伝記映画」としては作られてきたが、この映画の監督たちは、それをなぞらなかった。
 そこが凄い。
 三つのプレゼンを、その本編でなく、直前のドラマに焦点を当てて描いた。
 感情移入しにくい、アスペルガーな主人公のジョブズに感情移入させてしまう力技にもやられた。
 アシュトン=カッチャーに先行され、そっくりさん演技をされたのに、ここまでジョブズを見た目でなく「人格」として演じきったマイケル=ファスビンダーも、ジョブズに堂々と反論できた広報担当ジョアンナ=ホフマンを演じたケイト=ウィンスレットも巧い。
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