なみつ

エンドレス・ポエトリーのなみつのレビュー・感想・評価

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)
2.8
すごい体験をしてしまった…
いわゆる「ぶっ飛んでる」とか「行き着いてる」と言われる映画だと思います。

ついてけねーーー!!!
人生経験なのか、ボドロフスキー体験、芸術体験、なにかはわからないけど自分に圧倒的に不足しているなにかのせいで、この映画は「わたしにはまだ早い」と結論づけられました。
観ている途中、いつかきっと附に落ちる、すべて理解できる瞬間が訪れるはずだとおもっていまかいまかと準備してたけど、こなかった。理解しようとすること自体まちがっているのでしょう。
映画はなんの前情報も入れずに観たい派ですが、これはせめて監督の経歴や、この映画を創った背景くらいは知っておきたかったかも。

そんなにくわしいわけではありませんが、演出や話の脈絡のなさなど、舞台演劇に近いのかなと思いました。でも、映画だからこそ実現可能なことがある。それは、人が脱ぐ。すごく裸になる!!
この映画の人たちはなんで下着つけないん?服ひんむいたら即全裸。「え!」っていう瞬間の連続。
しかも他の方のレビューを見て驚いたのが、主人公とそのお父さん役が監督の息子さんらしい。息子にそれやらせる?むしろ息子だから…??スパルタや
あとは、主人公のお母さんと主人公の恋人を演じているのが同じ方。ぜんぜん気づかなかった…しかもお母さんだけなぜかずーっと歌ってる。

ひとつ、ふしぎなことがある。
自分にとってこんだけわけがわからない映画だったのに、終わりに近づくほど、終わってほしくないという気持ちがふくらんでいった。理解できるまでは…という思いがあったこともあるとは思うけど、ふしぎな引力があるのですよね。晩年にまた見たいかも。

強烈なセリフ・シーンは多かったけど、「君からもらえるものならゲロだって、、、」的なセリフが、すごかった。
なみつ

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