Otun

教授のおかしな妄想殺人のOtunのレビュー・感想・評価

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)
3.7
スコセッシ作を映画館で久しく観てないことにふと気づいた。

今ならあれだ。公開中の『沈黙』。これやろ。
よっしゃ、今日行ったろー、と近所の上映館を調べると仕事後このまま劇場に向かえば、着は本編開始30分前。
おお、ちょうどええやん。いいやん。
久々観たるか、いくぞい、と歩の一歩め踏み出しかけたぐらい、スマホに映った上映時間2時間40分。
一瞬、空を睨み、踵を返してそそくさと帰宅。
んで、自宅にてレンタル中の今作鑑賞、
『教授のおかしな妄想殺人』。


ベタベタなウディアレン作品。
焼き直しに次ぐ焼き直し。もはやドリフとかと同じ、域。
簡素なオープニングに始まり。
ジャズの流れる引き画のブリッジ。
監督自身の妄想癖での物語の転がり。
残酷凄惨な展開なのに、シニカルでいて上品に語られるカタルシス。

これまでとの違いは、ホアキンフェニックスの豚骨、油多め、味濃いめ、麺硬め的パーソナリティで作品の風合いが多少変化してるくらい。

基本、安心安全。
ニールサイモン的、確実に楽しめる1時間30分。
怒涛の年度末を過ごす私には、スコセッシのボリュームは上映時間ですでに胃もたれ。

このぐらいが翌日に引きずらず、調子よし。
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