あま〜い梨の苗木は実るまで15年、それが長いか否かという価値観のギャップは、異文化や世代や貧富の差よりも埋めるのが困難だ。ルカじいさんの地球規模の目線は、先祖が愛し守り抜いた伝統や文化の豊かさを只々同じように継承していく上で至極当然な価値観だから目先の自分の利益が判断基準の現代人にはピンとこない。しかし頑固なようで柔軟性も感じられるルカじいさん、旅で出逢う人たちは皆やさしくピースフル。自分の大切なものを投げ捨てでも守らなくてはいけないもの。自分の命→苗木→他人の命。この図は当たり前のようで中々できないことだが『約束は守る、若しくは筋をとおす。』言葉通りで、ルカじいさんがわたし達に教えてくれたこと。うまくいかないことばかりでも学びのあるロードムービーがやっぱりすき。
