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64 ロクヨン 前編のRyuのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)
3.6
一週間で終わった昭和64年に起こった少女誘拐殺人事件。それは昭和64年に起きたということで“ロクヨン”と呼ばれていた。事件が未解決のまま14年が過ぎた平成14年。当時、刑事としてロクヨンの捜査にも参加していた三上義信は警務部へ広報官として異動する。そこでの記者クラブや刑事部との対立のさなか、警察庁長官が視察に来ることになる。

日本を代表する豪華キャスト陣が集結。彼らの演技合戦が今作の大きな魅力のひとつだと思います。色々な“対立”が描かれていますが、怒号飛び交う言い合いや静かだけど鋭さのある掛け合いなどなど、非常に見応えがありました。
雰囲気としては、かなりシリアスでジメジメした感じでした。そんな重苦しい展開の中、色んな人たちと話し、色んなことを知っていったことで、自らの意思で前に進もうと奮闘する主人公の姿はかっこよく見えました。
今作は前編 ということで、ミステリーとしては色々種を撒いて終わったな という印象です。まだまだモヤモヤした部分はあります。これが後編への糧になります。
終盤の記者たちに話すシーンや、ロクヨンの捜査に参加していた人を動かしていく様子 など、盛り上がるシーンもちょくちょくありましたが、やっぱり準備段階って感じですね。ラストの展開も後編への持っていき方としては良きだと思います。後編が楽しみです。
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