あやっぺ

怪物はささやくのあやっぺのネタバレレビュー・内容・結末

怪物はささやく(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後、コナーに怪物が語る話が良い。「少年は母親を抱きしめ、ようやく母親を手放せるのだ。」 コナーから母への苦悩であり愛であり、母から愛息子コナーへと望む事でしたね。
怪物が語る真実の物語は、物事には常に両面がありどちらが正しいか否かで測れるものでは無いということをお伽話として伝えていました。てっきりコナーの空想がなせる業か、実は怪物の声を演じていた亡くなった祖父(リーアム・ニーソン)が彼に伝えているのかと思っていたけれど、最後の母親のスケッチブックで明らかになりました。これは、これから死にゆく母が息子にその心の準備と人生について伝えていた物語だったのです。
あの怪物は母親が作り出し、息子へ贈ったもの。怪物が祖父の声をしていたのは、彼女にとって父である人に息子を守ってほしかったのかも。これは母から息子への物語だったのだと最後にわかった時はより感動しました。
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